登ったその日は、梅雨明けの曇りの日、出がけは晴れていたが途中で曇ってきた事、山中は湿気が多く雲って写真が良く取れなかった事、山頂は霧でまったく見晴らしが利かなかった事、惨憺たるを記憶が残っています。
それからここには三角点が無い。三角測量一人旅の番外編です。関八州という古風な言い方からすれば、昔(三角点設置時期以前=明治期以前)から周囲の見晴らしがよく利く処という認識があったわけだから、三角点の選点にはうってつけの筈なのに、設置されていない。 「かつては設置されていたが今は無いのか」とか、「他の三角点の位置関係からして選点するにはよくない場所なのか」とか、調べれば解る筈だが、頭で悶々としているだけで、(調べる)実行力がない。ブログもなかなか書き出さない。悪い癖が出た。自戒の念が軽く頭をもたげるが、そのときだけでまた戻る。いつもの繰り返しです。
と言いながら今回のルートを紹介します。
ピンク線が行き
赤線は帰り
実業之日本社 「奥多摩・奥武蔵日帰り山歩き」掲載地図参照
着色部分が今回のルート。以前にも紹介したが今回の関八州見晴台も奥武蔵の整備された林道がすぐ近くまで来ていて、車で行く気になれば行けます。特に関東三大不動と呼ばれている高山不動尊までは、完全に車で行けます。(林道ですから、あまり道は広くなく、キャデラックでは無理、ベンツクラスでもすれ違いには苦労します。軽なららくらくです。)
車を麓に止めて、ピストンコースでなく周遊コースで麓まで戻る場合、問題は適当なところに駐車場が有るか無いかです。今回、事前に調べた結果では麓に適当な駐車場が無いため、結構、離れたところにある公共施設(奥武蔵あじさい館)に駐車して、麓まで歩きました。20分くらい歩いたでしょうか。途中、西吾野の駅前に有料駐車場があるの発見して一気に汗が出てきました。悔やんでも仕方ありません。車の方から迎えには着てくれません。帰りもまたこの駅前駐車場通り過ぎて奥武蔵あじさい館まで歩かなければなりません。
しかし、前向きに考えれば駅前駐車場の発見は、奥武蔵の山歩きに大きな幅を広げてくれます。駅前駐車場に駐車して別の駅まで電車で移動し、山歩き経由で戻る。その逆を可です。そんなことを考えながら歩いてゆくと目的地に行くための分岐点らしきところに出ました。案内標識では右ですが、山歩きのガイドブックとは違うような気がしました。案内標識に従えは右ですが、もう少し直進すると、ガイドブックに乗っている小さな橋があり、そこにも案内標識が控えめに出ています。ここを右折し橋を渡るので合っているようです。
道路と敷地の境界がはっきりしない山麓の民家の庭先を歩いてゆきます。このルートであっているのか、いつもの事ながら不安です。
山中に入ると、湿度が高く眼鏡が曇ります。
そこそこの勾配のある山道をしばらく歩くと、朽ち果てた小屋があった。山仕事の休憩小屋にしては少し大きい。気に留めず歩いてゆくと分岐に出た。案内標識を見ると行く先の高山不動尊方面は判ったが、別方面からくる道は、最初迷った分岐点から来る道だった。
この分岐点の位置からすると先ほどの朽ち果てた小屋は萩の平茶屋らしい。昔はあそこで商売していたのか?そうは見えなかった。ただの地名か?
1か月半前の記憶をたどって書いているので、途中の山道の記憶ははっきりしていない。
小生が歩いている奥多摩や奥武蔵の低山は、杉や檜の植林地が多く何処も似たような景色です。
高山不動尊についた。
曇っていてまったく見晴らしが利かない。関東三大不動らしいが、山の上に居る実感がない。高山不動尊でトイレ休憩。参拝客はいないが、こんな曇りの日なのに山歩き者は次々にやって来た。高山不動尊の脇参道というか、正面でない方に出て舗装された林道を登った。途中林道脇に茶屋(売店)があった。いかにも「車で来れる場所」って感じで、徒歩で登るのが馬鹿らしい気もする。
舗装林道を横断して、つつじ等の低木が管理されているような山の道を進むと関八州見晴らし台についた。
山頂から周辺の視界は開けていそうだが曇っていて先がまったく見えない。残念。 山頂は空いていたので、お湯を沸かして山頂ラーメンを久しぶりに食しました。
帰りは高山不動尊に再び戻り、不動三滝経由で西吾野駅方面に戻ることにしました。
何処をどう辿って戻ったか記憶は曖昧ですが、途中最初の白滝は本コースから外れて途中まで行ったが断念、大滝は本コースからずいぶん下った記憶がある。(本コースに戻るために下った道をまた登り返した。)
大滝を撮影 誰もいませんでした。
疲れて途中脚がつった記憶がある。
山麓の民家まで降りて、西吾野駅まで来た。「ここに駐車していれば。」行より帰りは心底そう思った。まだここから奥武蔵あじさい館まで歩かなければならない。
汗も出なくなっていた。